2006年09月24日

猫縁応酬C

〔矢子と二健の交換日記の記録〕
2006年08月01日〜31日
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2006年08月01日
12:08
Jiken

矢子様、こんにちわ。

ここでこうした詞のやり取りの
お付き合いが一月越えますと、
何か達成感、安心感、充足感、更なる期待感と、
色々な感情が角を持ち上げてきます。
お互いが迷宮の鏡の間な迷い込み、
そこでかくれんぼをしていると、
遂には鏡そのものになってしまいました。
虚実の姿を映し合って、戯れています。
命が通っている実感があるで、
生きていることに安堵しております。
そして、いやされております。

迷宮の部屋で、日々連続して演じられる
夢物語の筋が、打ち合わせなく出来てしまいます。
自然の成り行きだったとはいえ、
以心伝心伝わったものが功を奏したのでしょう。
試行錯誤があったとするならば、
それを楽しみながら一歩一歩歩んでいるのでしょう。

闇雲宇宙の星と星
星屑同士のランデブー
時は紫陽花梅雨の頃
七夕竹の育つ頃
蝉が鳴き出す夏の頃
くるくる回る扇風機
きらきら回るミラーボール
ミラーの生んだ星たちが
矢子姫交え踊ります
天狗も交え踊ります

姫には林檎 姫林檎
姫には林檎 姫林檎

天狗の後悔 毒林檎
天狗の後悔 毒林檎

暑さ闌の八月になりました。
天狗奴のたわ言嘘話が尽きないよう、
石炭をくべながら、走り続ける
汽車ぽっぽ天狗になりました。
              *
  花火屑天女戯むる手毬唄    矢子
  汽車ぽっぽ天狗迎えるお盆かな 二健

もしかしたら天狗奴は、矢子姫と四次元空間で
出来もしない社交ダンスをしているのかも知れません。
レコードを変えると音楽も変わります。
コメントの長さはレコード片面の長さ。

A面B面裏表 表裏一体ランデブー
言葉の音楽 言葉の魔術
奏でて 歌って 味わって
夢幻なる鏡の間
今宵も続く舞踏会

矢子姫の見つけ出された緋牡丹の毬。
傍には唐獅子つまりは狛犬様の
番犬様が鎮座していたでしょう。
狛犬の毬は色褪せてしまっていて
何色だったのか分かりません。
謎が謎呼ぶランデブーです。

矢子様、また毒林檎でもお召し上がりになって、
うつらうつらですか、ほどほどになさいまし。
矢子様のLP、愛よ飛べには霧の摩周湖は入ってますか。
摩周湖じゃなくて、
阿寒湖には緑の毬が…。

〜二健

2006年08月02日
10:34
yaco

二健様、おはようございます。
      ★
梅雨の幕は、閉じましたのに
夏は幕を、開けることを、拒み
舞台の衣手へ、隠れてしまいました。
秋が、矢子を包んで、冬へ向かって
走り出したようです。
矢子は、すこし、悲しいです。
    ★
唐獅子の毬は、確か、灰色がかった
白いお色を、しておりました。
おおきなお声で、吠えておられました。
唐獅子毬は、威嚇色。
曇り空なら、白い毬。
雲無し空なら、青い毬。
朝焼け空には、桃色毬。
夕焼け空には、橙毬。
        ★
霧の摩周湖。入っております。
こちらから、望む、阿寒湖には
緑の毬が、幾つもみえます。
毬藻ころころ、硝子瓶。
おおきな瓶には、ちいさな毬。
ちいさな瓶には、おおきな毬。
みればみるほど、浮遊毬。
瓶から虚空を、望む毬。
   ☆
汽車ぽっぽ天狗様。
機関車トーマスくんのようで、可愛いです。
矢子が思い描く、汽車ぽっぽ天狗様は
天狗様の、お顔の付いた、汽車です。
     ☆
秋が訪れたならば、矢子は
汽車ぽっぽ天狗様に、揺られて
紅葉のトンネルを、散策いたします。
  ☆
 汽車ぽっぽ天狗迎えるお盆かな 二健
 秋近し紅葉に刻む君の名を 矢子
           ☆
真赤な紅葉に、結ばれたきひとの、名を書いて
天狗様に、叶えて頂きましょう。
天狗様の、お住まいの谷底へ、ひらひら、舞落ちる
紅葉ひとひら、ひらひらり。
矢子の、おばあちゃんの、昔話です。
    ☆
夢想空間では、不可能なことは、ございません。
今宵は、テネシーワルツを、踊りましょう。
        ★
光が、通り過ぎて、いきました。
赤く、通り過ぎて、いきました。
真赤な世界に、光の雨が降ります。
眼を、閉じて、みました。
じっと、閉じて、みました。
真暗の世界に、緑の毬が浮びます。
    ★
緑の毬は、どんどん、どんどん、おおきくなります。
矢子は、粗筋通り、その、緑色と赤色の混ざった
真暗な、世界へ、呑み込まれていきます。
矢子の、お耳の裏側を、遠方から、引っ張る
お方がいらっしゃいます。
毒林檎売りの、仙人様でしょうか。
        ★
矢子

2006年08月03日
21:25
Jiken

矢子様、こんばんわ。

天狗奴を置いて秋から冬へ行ってしまわないで下さい。
追いかけますから、待っていて下さい。

秋愁の矢子様を見つけ出した入道雲は、
にゅっと手を伸ばし、
向日葵の咲く廃校の庭へ連れて来ました。
草ぼうぼうで飛蝗が飛んでいます。
毛虫の毛皮が脱ぎ捨てられています。
青い空にはできたての飛行機雲。
コスモスが秋を誘ってますが、
まだまだ夏の最中です。
刹那の夏を楽しみましょう。
人並みの海へ山へじゃなくて、
夏屋敷は所在不明の迷宮で。
とは言いつつも紅葉渓谷へ行くことに
なってしまいます。

      *

門番の犬から転げころころと
唐獅子毬は矢子姫の許

矢子姫の手で拾われた拾い毬
お天気ごとに色々な色

夕焼けで橙色に頬を染め
突かれて吠える唐獅子の毬

矢子姫の毬は毬でも毬藻かな
毬藻哀しや瓶に詰められ

真夜中に瓶の毬藻は透過する
コルクの蓋もガラスの窓も

浮遊する当てのない旅汽車ぽっぽ
ぽんぽん蒸気にちんちん電車

浮遊した天狗が化けた汽車ぽっぽ
ぽんぽん蒸気にちんちん電車

浮遊した矢子姫乗せる汽車ぽっぽ
ぽんぽん蒸気にちんちん電車

矢子姫がトーマスくんに似ていると
可愛がってくれたね汽車ぽっぽ

ほんとはねほんととは天狗汽車ぽっぽ
にこにこ顔ができない定め

矢子姫を乗せて野となれ山となれ
山は紅葉に天狗汽車ぽっぽ

天狗山天狗谷にて一休み
一緒に散策できない定め

矢子姫の紅葉短冊盗み見て
さらなる白髪そして白髭

矢子姫にダンス誘われおののけり
煙吐き出す天狗汽車ぽっぽ

寝盗られのテネシーワルツ哀しかり
二の舞になる天狗の定め

毒林檎のテネシーワルツ哀しかり
紹介が徒友達が徒

紅葉谷だからいやなの人間界
せめて夜汽車でしゅしゅぽぽぽぽぽ

口直しカクテルテネシーワルツにて
甘くじゅわじゅわ乾杯音頭

      *

いやー、矢子様のお話をなぞって
楽しませて頂きました。
毒林檎売りを生業としている仙人の登場。
どうなりますことやら。クワバラクワバラ。

      *

  秋近し紅葉に刻む君の名を 矢子
  団扇にはならない紅葉天狗道 二健

〜二健

2006年08月06日
19:01
yaco

二健様、こんばんは。

夏の国を留守にし、秋冬の国を
すこし、旅して参りました。
秋の国では、仙人様の毒林檎園を
すこし、覗いて参りました。

夏は、涼しい祭風に乗って、優しく
矢子のお部屋で、歌っています。

訪れた冬から、秋に帰り
秋から、夏に戻る途中で
おおきな日回草の、たくさん生い茂る
林と、町のあいだを、通り抜けました。
幾つもの太陽が、辺一面に
転がって居るようでした。
二健様と、矢子が、戯れている
お星様のひとつも、其処に咲く
日回草の、一輪なのでしょう。
そんなことを、ふわり。感じました。

其処は、二健様の、おっしゃる
日回草の咲く、廃校の
お庭でしたのかも、知れません。
飛蝗が、星から星へと、飛び回り
毛虫の毛皮が、春の落としものの、蒲公英の
綿毛のように、まあるくなり
風乗りを、しておりました。
飛行機雲は、矢子の秋めいた、こころを
押し分けて、いきました。

季節は、夏です。
        ★
     ★
  団扇にはならない紅葉天狗道  二健
  宙ぶらりふらりふられて日回草 矢子
          ★

祭囃子、てんてけてん。
今宵は、夜店。
赤い金魚、黒い金魚。
一匹一匹、掬います。

祭囃子、てんてけてん。
今宵は、夏屋敷。
春夏秋冬、東南西北。
南のお部屋へ、向かいます。

祭囃子、てんてけてん。
今宵は、金魚鉢。
団扇ぱたぱた、藻草ゆらゆら。
夢みる夏に、泳ぎます。

矢子


2006年08月07日
19:59
Jiken

矢子様、こんばんわ。

お帰りなさいませ。
矢子姫の留守のお家に勝手に上がりこんで、
矢子姫の紡ぎ出した
黒いソバージュの部屋へ入ってみました。
みな同じように見えてもみな違うお顔でした。
天狗奴には飾る場所がないので拝見だけで、
逃げ帰りました。くわばらくわばら。

冬の国に降り立ち、戻って、
秋の国の仙人様の毒林檎園詣。
夏の国への帰路の日回草。
嘘星、戯星、日回草。
太陽がいくつも入れ替わり、
椅子取りゲームに興じる矢子姫です。
椅子の形も大きさもまちまちです。
古いのだけがいっしょです。
廃校の草ぼうぼうの校庭で輪になってます。
星も太陽も日回草も回ります。
蝉が鳴き止んだら皆着席です。
椅子が一つ足りません。
一人座れなくて失格です。
椅子が一つ減らされます。
これは椅子取りゲームだからです。
意外と、こういう時の矢子姫は強くて脱落しません。
矢子姫のお尻に星が星屑となって跳ね飛ばされます。
日回草も花びらがぼろぼろです。
茎が折れて頭がうなだれてふらふらです。
太陽だけはしたたかです。

         *

  宙ぶらりふらりふられて日回草  矢子
  廃校の椅子取りゲーム蝉まかせ  二健

         *

だからといって、飛蝗も揚羽も蜂も、
自分の仕事に余念がないことに変わりはありません。
遊びに真剣椅子取りゲーム。
蝉の気まぐれ鳴きで、ずいぶん待たされます。
長鳴き、ちょい鳴き、つかめぬリズム。
あれやこれやで、決勝戦。
やはり案の定、太陽と矢子姫の一騎打ちです。
椅子一つに、お客様二人。
譲り合うことはなりません。
それは椅子取りゲームだからです。
心を鬼に、身は武器に。お尻は重く脚早く。
薄情非情のライセンス。
勝ったものには扇子上げます、とか。
毒林檎じゃなくて良かったですね。
ミンミンミーーンミンミンミーーン…
長鳴き、ちょい鳴き、つかめぬリズム。
そこへ突如現れた黒い雲。
蝉の鳴き継ぎ雲行きの、絶体絶命その時に、
雲が陽を遮って、蝉の音が途切れました。
太陽と争うことなく、
矢子姫は椅子を取ったのでした。

暗雲去り、太陽は西の空を真っ赤に染めました。
祭囃子が聞こえてきます。
今日はこの町の豊年祭です。
矢子姫は浴衣に着替えました。
膝を折って金魚掬いに夢中です。

白い金魚は春金魚
赤い金魚は夏金魚
錦の金魚は秋金魚
黒い金魚は冬金魚
金銀砂子矢子金魚

〜二健

2006年08月09日
08:51
yaco

二健様、おはようございます。
    ●          
矢子の、お部屋。
留守中も、居留守中も。
いつでも、ふらりと、ご浮遊下さいませ。
黒いリボンたちと、踊る、お遊戯は
矢子の、趣味でございます。
指に、ながい、ながい布や、皮を
巻き付けながら、お花を、咲かせます。
         ○ 
廃校の日回草のお庭に、大粒の雨が
落ちて参りました。お天道様が
椅子取りゲームの終末に、腹を立て
何処か遠くへ、出掛けてしまったのでしょう。
日回草のお庭の、お星様たちは、すこし
俯きながら、冷たいシャワーを、浴びて居ます。
  ○     
蜘蛛の巣は、宝石のような、雫を、一面に飾り
椋鳥たちは、翼をぱたぱた、滴を、一面に散し
時計草は、お目目にたくさんの、涙を、溜めて
揚羽蝶は、葉の挾間にぴたり、羽を、隠して居ます。
                   ○
みいんみんみん、みいんみんみん。
椅子取りゲームが、終了したにもかかわらず
みいんみんみん、みいんみんみん。
どしゃぶりの、颱風雨にもかかわらず
みんみん蝉は、合唱を、辞めません。
        ○
 廃校の椅子取りゲーム蝉まかせ  二健
 雫雲夢を転がす蝉時雨  矢子
              ○
雨があがりましたら、矢子は
揚羽蝶の、背に座り
天狗様の処迄、飛んでいきましょう。
    ●
天狗様。
お休み中の、鬼灯のなか。
矢子が、ひらり、舞い降りて
鬼灯吹いて、起こしましょう。
鬼灯鳴らして、呼びましょう。
吃驚仰天、天狗様。
ひゅるひゅり。誰の、仕業やら。
何処の風の、吹き回し。
           ●
矢子ひとり。
天狗様の、法螺貝のなか。
矢子は、こくり、眠ります。
法螺貝吹く吹く、天狗様。
法螺貝ぶるぶる、音の海。
音の波乗り、矢子遠く。
ぼわぼわり。誰の、仕業やら。
何処の風の、吹き回し。
   ●
矢子


2006年08月10日
22:36
Jiken

矢子様、こんばんわ。

┌───────────┐
| 矢子姫の留守の部屋 |
| 整然とした黒い部屋 |
| 黒い花が並んだ部屋 |
| 黒い花白い字の部屋 |
| 白い字の言葉の部屋 |
| 矢子姫の言葉の部屋 |
| 黒い花矢子姫の部屋 |
| 白い字矢子姫の部屋 |
| 黒い花の芳しい部屋 |
| 白い字の優しい部屋 |
| 矢子姫居留守の部屋 |
└───────────┘

行き帰り途中の植え込みに、小さめの日回草が群れています。
まだ葉っぱばかりなのですが、ちらほら咲いています。
小さい日回草のそばを、小さい犬が散歩していました。
いつも自転車の上からの観察なので、
風景は同じ速度で通り過ぎてしまいます。
この前は、歩道の石畳に鴉の羽が落ちていました。
拾おうと思いましたが、通り過ぎてしまいました。
ちょっとした後悔を、後悔してしまいがちなので、
後悔しないように思ったら、立ち止まろうと思います。
昨夜は台風が上がって、南の空に満月が出ていました。
いつもよりか大きくて、青みがかっていました。
今度は、立ち止まって携帯写真を撮りました。    *
ただそれだけのことなのですが、満月に満足しました。

             *
  雫雲夢を転がす蝉時雨  矢子
  台風さりとても黒い花飾り  二健
    *
 *

矢子様の見られた
雫と滴の色
涙の色
天狗奴が見た
小さい日回草の緑と黄色
まん丸月の青い光
街灯の見慣れた光
ヘッドライトの見慣れた光
悔やまれる鴉の黒い羽
根元へ向かって白くなる階調を
手にとってまじまじと見たかった
一本の黒い羽は
何でも知っていそうだった

羽は羽でも
矢子姫お乗りの揚羽蝶
羽は大きく身頃は小さく
矢子姫乗せてふわふわと
天狗の庵へ来るならむ
その時天狗は暇疲れ
蓄積疲労困憊コンバイン
米搗き虫に逃げられて
亀虫ばかり寄り来たる
踏むも叩くも侭ならなず
寝ても起きても亀虫庵
棲み処危うし天狗も真っ青
あたふた斯様な有様ぞ
嗚呼矢子姫の到来の畏怖
怖いもの知らずの天狗奴なれど
この時ばかりは花は萎れて青い顔
頼みの綱は矢子姫の
鬼灯治療鬼灯吹き
天狗奴は身体を縮め鬼灯に
潜り込みたし満たしたきかな

      *

天狗奴快癒の暁には法螺を吹き
矢子姫の眠る黒い花の部屋まで
轟渡らせます。

〜二健

2006年08月11日
19:07
yaco

二健様、こんばんは。

矢子のお部屋が、四角く囲まれて
吹抜け屋台の、お人形さんのお家のようです。
二健様、可愛らしいこと。  
思いつかれました。         ○
                    
二健様の、ぱちり。写された、満月に
兔の姿。ご覧になりましたか。
矢子の、お友達。銀鎖(ぎんさ)は
いま、お月様に、住んで居るのです。

写真に、お月様を収めると
よく、映って居ます。
そんなときは、銀鎖の歌う
う、う、う、という、声も
聴こえてくる筈です。

銀鎖は、鴉色のからだに、銀色の首飾りをつけた
雌の兔でした。夜空色の、眼をしていました。
鴉色のからだは、虹色に、光っていました。

  台風さりとても黒い花飾り  二健
  蒼月の涙滴る鴉闇 矢子

   ●

漆黒の、鴉の羽。
つるりと冷たく、ふわりと優しいのでしょう。
鴉の羽に、夜が跨がって、矢子のお空を
覆いはじめました。

天狗庵の、亀虫退治。
矢子も、お手伝い致しましょう。

矢子

2006年08月12日
12:11
Jiken

矢子様、おはようございます。

月の写真は、まだ小箱の中で眠っています。
現像が楽しみです。
月の模様は何の模様でしょう。

銀鎖うさちゃんがいるといいですね。
きっとパンダウサギなのでしょう。
兎の毛並みは猫とは違った手触り。
天狗奴の古里には、猫も兎もいました。
今は皆月で暮らしているのでしょう。

 *
  蒼月の涙滴る鴉闇  矢子
  銀鎖という兎まあるく晩夏光  二健
       *
Δ
私事
ですが、
天狗奴も
兎年でした。
今は猫年です。
おとなしく無口な
兎から、それなりに
自分を持った怠け猫に。
そして、荒ぶるナマハゲを
逸れて、善悪習合の法螺吹き
天狗になりました。
天の狗になったから、
天の川で矢子姫と遭遇し、
逢瀬の迷宮遊びが叶いました。
是というのもボロ猫様のお陰です。
昇天間近ボロ猫様に感謝しております。
蚤達を養っておれるボロ猫様は偉大でした。
物怖じせず、唯一匹黙々と生きておられました。
新宿一丁目の
裏路地で迎え火を
焚きました。迎え火は
全然色がありませんでした。
でも虹色に見える事があります。
そこへ月の光と蝋燭の光の申し子の
矢子姫が虹の橋を渡って降臨されました。
過去を振り返り振り返り、今を生き、今に生き、
今に生かされているのだと思い至るのでありました。
Дд
Дд
ДДддДдддддДдддддДдДдддддддДдддддддДдддддддДдддддДдд
嗚呼こうして感慨に耽っている間にも亀虫軍団がддддддддд
侵攻を続けています。天狗庵危うし!дддддддддддддддддд
天狗奴はまだ蓄財と悟りが浅いので、дддддддддддддддддд
亀虫奴を養う技量も度量もないのであります。ддддддддддд
矢子姫のお手伝いの申し出、大変忝く思います。ддддддддд
敵共は手強いですぞ。дддддддддддддддддддддддддддддд
ДДдддддДДДдддддддДддддддддДддддддддДддддддддДддддддд

〜二健

2006年08月13日
10:08
yaco

二健様、おはようございます。

二健様の、お月様のお写真。
拝見させて頂きました。
お月様の、からだの周囲の、ぼわり。優しい光背。
お月様の、従えた、ちいさな、光の玉たち。
まあるい、光の毬のなかで、戯れる、銀鎖のうた声。
秋が近いことを、残暑の夜空に、感じました。

う、う、う。まるまる満月、転がって
う、う、う。街角酒場、屋根の下

う、う、う。まるまる満月、飛び跳ねて
う、う、う。矢子の胸元、毬になる

う、う、う。まるまる満月、兎玉
う、う、う。亀虫反射、緑色

 銀鎖という兎まあるく晩夏光 二健
 熱帯夜兎と亀の隠れんぼ 矢子
  
             △
   ▽        ▽ △
             ▽ ▽
           △
        ▽ △    △

五角形の、亀虫たち。
緑色なら、ミドリムシ。
斑色なら、マダラムシ。
飛び交い、止まり。止まり、飛び交い。
ひとつの、塊になって、戯れます。

亀虫に、尋ねましたところ
亀虫たちが、亀虫臭を発するときは
驚いたとき、とのことです。

この、美しい光景。ご覧になることを
お望みならば、放っておきましょう。
驚かせぬように、そっと。きらきら
遊ばせておきましょう。ときが経ち
天狗庵に飽きて、何処かへ旅立つでしょう。

天狗庵を、攻撃する、亀虫飾り。
亀虫たちは、二健様が、お相手して下さるから
ますます、面白がって居るのでしょう。

天狗庵の、模様替えの季節になりましたら
ハーレムを仕切る、亀虫マハラジャを
摘み出しましょう。亀虫たちは、一夫多妻。
結果は、亀虫。一匹残らずお引っ越し、と
いうことになりましょう。

二健様の描かれた、言の葉茂る、樹。
今年の冬の、クリスマスツリーとして
矢子の玩具箱に、保管いたしました。

二健様。暫くの間。
矢子は、虹色の光たちと、戯れて参ります。
矢子の、写真の回りが、色づかなくても
ご心配なさりませんように。

矢子

2006年08月14日
13:00
Jiken

矢子様、こんにちわ。

拙日記で、新宿御苑の満月の写真を見て頂けて光栄です。
そうそう、お月様が光背を負ってましたね。
そして、ぽわっとした魂のような影のいくつか。
矢子姫のお友達だったうさちゃん銀鎖っちの
お散歩でしょうか。きっとそうです。
鰯雲が青い空をおおって、野山に女郎花や桔梗が咲いたら、
浴衣の矢子姫の黒髪に、尾花の簪を飾りましょう。
そして、月のきれいな夜、銀鎖っちに手を振りましょう。
そして、二人で俳句でもひねってみましょう。
矢子姫のうた声が響きます。
しゃぼん玉の唄のように響きます。

矢子姫の天狗庵亀虫退治対策案、恐れ入りました。
叩かず潰さず、退散してもらう妙案に、
天狗奴は、鼻が床に着くほど低頭します。
「実るほど頭を垂れる天狗かな  二健」
矢子姫は、天狗奴の外敵たる
亀虫君の本質に切り込まれていて、
もうそれ以上の良策はないと、納得致しました。
憎っくき敵に自費で尋ねるとは、なんたる勇気とその慈悲。
天狗奴が、我が庵を侵略せし虫共めと、
カンカンになって怒るに及ばず、
虫共は我が庵を好いてくれたのですね。
しいては、天狗奴ともお友達になりたいからこその訪れ。
嗚呼、天狗奴が莫迦でございました。
そうとも知らずに毛嫌いして悪さをしてしまいました。
ならば、季節と共に去り行くまで、
客人として丁重にもてなしましょうぞ。
そうして手出しをすると、また悪臭を放たれる憂き目に…。
かくなる上は、触らぬ神に祟り無しと決め込みます。
しかし亀虫の分際で一夫多妻とは小癪な奴。
天狗奴もあやかりたいぞ。
「おい、亀虫や、どうやったら多妻持ちになれるのじゃ」
嗚呼、煩悩の渦が襲ってきます。一難去って又一難。

             *
  熱帯夜兎と亀の隠れんぼ  矢子
  亀虫やどうやったら妻沢山に  二健
                *

矢子様、天狗奴も明日から、天狗庵を亀虫共に明け渡します。
そして、火星〜水星〜木星〜金星へと遊泳して参ります。
暫しの別れ、ごきげんよう。
楽しいひと夏の経験でした。

〜二健

2006年08月20日
20:36
yaco

二健様、こんばんは。
                  ☆
残暑が、尾をながく、ながく、纏わりつかせ
苦しい日々が、続いております。
二健様。如何お過ごしでしょうか。
星星の、遊泳模様。是非、お聴かせ下さい。
           ☆
矢子は、虹色の光の世界で、戯れた
記憶を、振り返り、舞い戻っては
矢子の生んだ、色硝子の、絵を眺めながら
すこし、冷酒を、頂いております。
       ☆ 
  亀虫やどうやったら妻沢山に  二健
  恋ケ窪落ちて砕ける色硝子  矢子

深緑色の、硝子のなかで、遊泳しておりますと
鰯の群が、ひらひら、通り過ぎていきました。
水面には、光の粒が、きらきら、生まれては消えていきます。
    ☆
濁紫色の、硝子のなかで、浮遊しておりますと
波立つ空気が、ざわざわ、お喋りをはじめました。
その、合間を縫って、風船が、ゆるゆる、空へ落ちていきます。
        ☆
乳白色の、硝子のなかで、恋をしておりますと
牛乳が、くるくる、珈琲に溶けていきました。
煙草の煙と、溜め息が、ふわふわ、織り混ざっていきます。
軈て、溜め息で編んだ、ショールの襞が
矢子を、呑み込んでしまいました。
             ☆
矢子の、夕涼み。
お月様を、崇拝する季節の香りが、ちりり、ちりり。
虫たちの、うた声に乗って、傍らに座る
扇風機の風に、ぐるぐる、巻かれております。
子供たちの戯れる、花火の咲く音も
吸い込まれてくるようです。
                     ☆
中秋の名月には、二健様に
銀鎖の記憶を、お話しできたら
と、思っております。
                 ☆
矢子


2006年08月22日
19:53
Jiken

矢子さま、こんばんわ。

猛暑に残暑、わが通勤路の日回草たちは、
咲き揃ったのも束の間、項垂れております。
矢子さまは、虹色の光の創作世界へ。
天狗奴は、生御魂のおわす田舎星へ。
そしたら申し合わせたように
大きな亀虫が一匹寝室に訪れました。
朝になっても窓際でじっとしていたので、
自分の家に帰るよう促しました。

ようやく日常に戻って、しがない蜘蛛の巣家業に
勤しんでおります。お互いに一件落着ですね。

♪虹色の湖は まぼろしの湖
 故郷の思い出を 噛みしめる私よ

何故かこの歌謡曲の横井弘作詞の三番歌詞冒頭は、
上の行が矢子さま、
下の行が天狗奴みたいで奇遇です。

矢子さまの御手に拠るステンドグラス作品を、
ミクシー日記で拝見しました。
そして感想書かせて頂きました。
まさに逆光の芸術なのですね。
天狗奴は世間様に逆行する風狂です。
七色の硝子の海を遊泳する鰯の群の中に
一際大きいマンボウがいましたね。
矢子姫の上にのしかかっているようにも見えました。
その時の矢子姫は麻耶様のようです。
あらぬ想像したりして楽しませて頂きました。

お作の接近したお写真では、色も形もまちまちな
ステンドグラス同士をくっつけている鉛の線の
有り様も見えました。
呪文のような怪しい模様があるのですね。
接着しているものまで芸の術を施されている心配り。
ステンドグラスが只綺麗だというだけでなく、
その存在の背景までも取り込んで生み出されているのだと、
心して鑑賞させて頂きました。
 *
          *
  恋ケ窪落ちて砕ける色硝子  矢子
  嬬恋の浅間小浅間ほととぎす  二健
                *
                       *
天狗奴は田舎星に停泊して骨休みしただけで、
何も作っていませんが、体験はしてきました。

・鴨居でじっとしている大きな亀虫一匹と就床起床。
・子供とその従兄弟と従兄弟長男の婚約者と手花火ごっこ。
・雄雄しい日回草への挨拶。
・日回草の大きな葉っぱに乗せた揚げ物料理の勧め。
・屋根の雀蜂の巣を襲撃しそうになった兄に禁止命令。
・何とウサギ小屋にはパンダウサギが。しかも白い首輪模様。
 矢子姫のお友だちだった銀鎖っちの生まれ変わりかも。

ここでこうやって矢子姫と空話をしていたことが、
現実となって現れたのです。貴方様は預言者ですか。
でも自覚したら能力がなくなってしまうかもしれません。
そのままでいて下さい。あるがままでいて下さい。

矢子姫工房と天狗庵の夜空にまん丸お月様。
そのピラミッドの内角の和は直線角度。
サイン、コサイン、痰切り地蔵、ホームの赤い痰壺何処へ。

〜Jiken

2006年08月23日
19:24
yaco

二健様、こんばんは。

   ☆
☆    ☆
  倖せが住むという 虹色の湖
  倖せに会いたくて 旅に出た私よ
  故郷の村にある 歓びも忘れて
  あてもなく呼びかけた 虹色の湖 
                ☆    ☆
                  ☆

ちいさな、玩具のギターで、コードを
爪弾きながら、すこし。口遊んでみました。

矢子の、お顔程のおおきさの
矢子の、背丈程のたかさの
日回草の咲く、お山の麓を、旅したことがあります。
夢中でお花たちと戯れ、彷徨っているうちに
矢子は、ひとり。迷子になりました。

矢子の、肩幅程のひろさの
矢子の、髪の毛程のながさの
日回草と、日回草との間の、ちいさな隙間を歩きます。
優しい葉っぱは、肩に触れ、お花の笑い声が
矢子の、耳を、撫でてくれました。

矢子を、すっぽり呑み込んだ
おおきな、おおきな日回草の原っぱは
太陽に、舐められ、風に、噛まれ
軈て、朽ちていきました。矢子も
太陽に、炙られ、風に、吹かれ
何時の間にか、お家へ戻って参りました。

蝉が泣いております。
残暑のあたまが、消えかかっているのです。

☆    ☆
  ☆ 
   嬬恋の浅間小浅間ほととぎす  二健
   蝉の音の手首に絡む昼下がり  矢子
                    ☆
                  ☆   ☆

二健様の、故郷星での生活。とても、素敵です。
そちらのお星様に、銀鎖が、生まれて居た、とは!
遠い、南の国から、日本の国迄
矢子を、追い駆けてきたのでしょうか。

矢子は、予言者でも、霊感者でも
何者でも、ありません。
矢子は、唯の矢子です。
流されるままに、漂い、操られるままに、従い
感じるままに、戯れ、観ずるままに、受け入れ
何時でも、空っぽの世界に、ぽつり。浮んでおります。
積んでは崩し、崩しては積み、其の、繰り返しのなかで
儚い現実や、夢の、また夢に、だらり。垂れ下がっております。
いつまでも、いつまでも…
矢子は、矢子です。

矢子

2006年08月25日
17:21
Jiken

矢子さま、こんばんは。

昔の歌謡曲の話題が通じてよかったです。
なんといっても昭和43年の流行歌ですからね。
もう還暦頃の中村晃子さんは、今でも人前で歌っている
みたいですから、是非一度本物を聴いてみたいものです。
矢子姫の弾き語りも聴きたいです。
天狗奴はネットのメロディを聞いて、カラオケと洒落込んで
みましたが、調子っ外れなようで一人で赤面しました。

矢子姫は日回草で迷子ですか、
天狗奴は玉蜀黍畑で迷いました。
玉蜀黍の先の金髪女やら、
黒く爆発した軟らかいものやらの
お化けに襲われました。

泣きべそをかいて帰ると日回草のおばさんが、
にこにこと慰めてくれました。

  蝉の音の手首に絡む昼下がり  矢子
  向日葵のおばさんたちの日暮かな  二健

矢子姫の色硝子細工
天狗奴の田舎星遊泳
初夏の出会い
晩夏の別体験
夏振り出しの双六ゲーム
今はもう秋
誰もいない海

〜二健

2006年08月27日
10:25
yaco

二健様、おはようございます。

陽は沈み、月は満ち、月は薄れ
陽は、また、昇ります。
そんな、繰り返しのなかで、出逢いがあります。
巡り逢った瞬時に、別れを背負い、別れを隠して
出逢いを、愛惜しみます。
季節は、夏から秋へ。そして、秋から冬へ。
また、冬から春へ。きっと、春から夏へ。
そんな、繰り返しのなかで、二健様と、お手紙の
綾取り遊び。大変、嬉しく思っております。

玉蜀黍畑の、お化けたち。
黒く柔らかいものたちも、金髪女たちも
二健様と、お友達に、なりたかったのです。

日回草の叔母様方は、とても、お優しいのでしょう。
マヘリア・ジャクソンさんのような、お声と
お姿を、ぼわぼわ、夢みました。
とても、羨ましい、光景です。
日回草の叔母様方に、慰めて頂ける
二健様は、お幸せです。

          ●

夕暮れ時。御弾きで、遊んでおりますと
赤色をした、御弾きが、ひとつ。
夜へ迷い込んで、いきました。

      ○

 向日葵のおばさんたちの日暮かな  二健
 赤月や晩夏の恋路泣き腫らし  矢子

               ●

矢子の弾き語りは、ちいさな、鼻唄でございます。
疎覚えの、歌謡曲や、フォークソング。
出任せの、恋唄や、絵空唄。矢子の
お部屋のお外には、放て無いような
お恥ずかしいものばかりでございます。

海に約束。砂に、お空に、お約束。
矢子は、誰もいない、秋の海を
ひとり。彷徨います。
波に向かって、叫んでみても
あの夏の日は、もう、帰らないのですから。

発明家。聡明な、二健様に
とても、お似合いだと、思いました。

矢子


2006年08月29日
18:01
Jiken

矢子様、こんばんわ。

相変わらず残暑の太陽が輝いております。
出会いも別れも、
お天道様にはお見通し。
お天道様には逆らえません。
避けて通れぬ日向道。
日影も宵闇も、
お天道様にはお見通し。

   *
ああでもありこうでもあると繰り返す
ご縁の月日の綾取り遊び
            *
  赤月や晩夏の恋路泣き腫らし  矢子
  綾取りの隙間を埋める色硝子  二健
                    *

矢子さまに感化されて、マヘリア・ジャクソンが唄う
「ジーザス」を聴いております。
人の心は伝わって参ります。
…と言うよりか、
わが幻の日回草のおばさんを、矢子さまが想像すると、
声や姿がマヘリア・ジャクソンみたいという事でした。
ぴったしかんかん照りのヒマワリ周りの
犬の散歩の故里体験でした。

御弾きとは、また懐かしい思い出が甦って参ります。
幼き頃、炬燵板で姉と対戦やりました。
田舎ではキシャゴと言っていました。
東京でキシャゴと言ったら、嘲笑されました。
色も形も模様もまちまちな御弾き。
その入れ物のお菓子の缶や手作りの布袋。
あの時は当たり前の風景が、
今となったら、夢のまた夢となってしまいました。

秋扇裏も表も夢ばかり扇げば香るうつつなる君

〜二健

2006年08月31日
18:32
yaco

二健様、こんばんは。
          ☆
西陽。
矢子の窓から、斜めに差し込んで
仙人掌たちの、頭上で
きらきら。輝いております。
仙人掌の、ミラーボールの毬。
とても、懐かしく、感じております。
   ☆
八月も、晦日。
ご近所の、お蕎麦屋さんで
青紫蘇の、晦日蕎麦を
つるつる。頂いて参りました。
仄かな、紫蘇の香り。
夏の、最後の日の味。
            ☆
先日。
矢子家の、お庭の
青紫蘇の、波のうえを
黒い鳳蝶が、ひらり。
彷徨っていたことを、ふわり。
思い出しました。
    ☆
  綾取りの隙間を埋める色硝子  二健
  過ぎし夏納戸に収めむ蕎麦の色  矢子
            ☆
二健様の、お〆の、短歌。
>秋扇裏も表も夢ばかり扇げば香るうつつなる君
矢子好みの、色や香りの、織り込まれた、お歌。
淡い気配が、四方八方から、漂って参りました。
        ☆
西陽。
桃色に、お空を染めながら
静かに、沈んでいくのでしょう。
            ☆
矢子
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Dへ続く
posted by 二健 at 13:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 交換日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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