2006年09月24日

猫縁応酬D

〔矢子と二健の交換日記の記録〕
2006年09月01日〜20日〆
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2006年09月01日
17:46
Jiken

矢子様、こんばんわ。

金曜のお昼の雨は、上がったようです。
昨夕の地震の突き上げには驚きました。

ミラーボールは球面体?いや多面体。
では何面体?鏡の数だけの面体です。
鏡の星はぐるぐる回ってエンドレス。
数限りない惑星を生むミラーボール。
ミラーボールの毬は仙人掌製でした。

もう九月。
今日は近所の店で鰤カマの塩焼きを食べました。
鴉のように終始身を突いて漁りました。
片カマが三つも盛ってあったので満腹でした。
「ブリノカマワタシワガママカマトトカ」
などと妄想してみました。
そっ、俳句は妄想なのだと思います。
だから、夢多き乙女の矢子様にぴったり。
店名否天命だったのです。
天狗奴は五十而知天命から幾年、
まだまだ冥府を彷徨っております。

 *
  過ぎし夏納戸に収めむ蕎麦の色  矢子
  元の鞘に納めわすれた揚羽蝶  二健
                *

雨のお陰で西陽は拝めない夕刻でしたが、
仙人掌のミラーボールを思い浮かべて、
臨戦態勢準備完了です。

〜二健

2006年09月03日
09:39
yaco

二健様、おはようございます。

風も、雲も、お花も、夢も
すっかり、秋めいて
優しい、季節になりました。
お天道様のお目目は、相変わらず
きらきら、していらっしゃるのに。

カタカナのお句。
とても、新鮮です。
日夜。言の葉と
戯れていらっしゃる、二健様の
お姿が、眼に浮かびます。

矢子は、秋風に乗って、昨夜。
何時の時代か、何処の土地か。
何方のお誘いか、何故訪れたのか。
残念ながら、よく、覚えておりませんが
人溜まりのなかに、おりました。
老婆が、ひとり。矢子の頬に
紅を、塗って下さいました。
くるくる、するする、と
紅を、お顔に、満遍無く撫でておりますと
とても、淋しくなって参りました。

気付きますと、矢子は
橋の袂の、土手に、一輪の
彼岸花となって、咲いておりました。

     ★

 元の鞘に納めわすれた揚羽蝶  二健
 彼岸花優しき夢夜頬染めむ 矢子

              ★

天狗様のお顔は、何故
お紅いのでしょうか。
彼岸花になった、矢子は、ふと
そんなことを、考えたり致しました。

矢子


2006年09月05日
06:43
Jiken

矢子様、おはようございます。

九月も毎日が早く過ぎてゆきます。
鴉の声も九月です。
クガーックガーッと鳴いています。
うたた寝をしていると冷房の冷たさで
起こされてしまいましたので、
あわてて止めました。
眠気眼も九月です。
九_九; かつ9_9 ; こんな感じです。

片仮名、平仮名、漢字、仮名漢字混じり、
日本語は多彩ですね。
それと移り行く時の背景の多彩さ。
その背景の物事の数限りない多彩さは、
星の数ほどです。
そんな星たちを自由に使って
機織り姫はせっせと励みます。
天狗奴も面白いので手伝います。
二人で織った綾織を手にとってしみじみと
眺めて見るのが楽しみです。
長い絵巻のようです。
もう何本の反物が出来上がったでしょうか。
星の数にはまだまだ遠い道程です。

道程は遠きにありて思うもの
われなき濡れ手泡もつかめず

矢子様の前に現れた老婆は、
矢子様のお首そのものを
毒林檎にしようと企てました。
そのままですと本当に毒林檎になってしまいます。
一刻も早く頬紅を洗い流して下さい。
時遅し、彼岸花にされてしまいましたか。

 * 彼岸花優しき夢夜頬染めむ  矢子
 ↓ 一輪の手持ちぶさたよ彼岸花  二健
     
顔の紅さ?天狗奴に振られました故、
何と答えましょうぞ。
彼岸花になられた矢子姫を娶るために、
前もってお揃いにしていたのじゃ。
本来の怒りは忘れて照れますのう。

〜二健

2006年09月06日
08:23
yaco

二健様、おはようございます。

朝から、しとしと。雨が降っております。
きのうの、熱帯夜が、嘘のような
真っ白な、朝です。

紡ぎ織る言の葉きらり星の数
あつめあわせて川となりけり

矢子は、毒林檎にも、なってみたい
と、ぼわり。思っております。もしも
毒林檎になったなら、矢子が矢子を
食べてしまったことでしょう。

彼岸花になって、一輪。
咲いておりますと、少女がひとり。
矢子を、摘んでいきました。

少女は、西へ西へ、と、歩きます。
辺は、薄暗くなりはじめましたので
少女の、胸に抱かれたまま、矢子は
眼を、閉じました。

   ★ ★ ★ ★ ★
   ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

彼岸花の寝床。矢子は、その一部のような
一部でないような。そんな、お花でした。

矢子は、闇のなかを、浮遊します。
天から下降しているのでしょうか。
天へと上昇しているのでしょうか。

        ★ ★ ★ ★ ★
        ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

目を醒ましますと、少女に摘まれた
矢子の、抜け殻は、すっかり。
枯れ果てておりました。
矢子の生まれた、橋の袂から、一里程の
西の池の辺で。そこには、十数本の
彼岸花たちが、ゆらゆら。笑っておりました。

矢子は、この光景を、いま。
一夜で、生まれ変わった
赤蜻蛉の姿で、眺めております。

             ★ ★ ★ ★ ★
             ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

  一輪の手持ちぶさたよ彼岸花 二健
  短命の花の形見や赤蜻蛉 矢子

   ★ ★ ★ ★ ★
   ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

きのう。矢子を摘取り、夜のなかへ
消え去った少女は、天狗様でした。きっと。
赤蜻蛉は、そう。感じております。



↓二健様の、創られた、可愛らしいお花飾り。
早速、真似させて頂きました。

矢子

2006年09月08日
16:31
Jiken

矢子様、こんばんわ。

じっとりとした初秋です。
うたた寝していたら、ゴキカブリに齧られました。
たまには塩を舐めたかったのでしょう。
モゾモゾチクリ モゾモゾパッパッ
ン?何か給油してくれたような。
そのたくましい生命力をもらったような?

矢子様の短歌、初めて拝見。
胸躍る韻律の戦慄。
わが皮膚に虫が走り、
わが心に戦慄が走りました。
短歌は定型に収まってれば、自由にのびのびと
ものが言えますから作り易いと思います。
それに引き換え、一行のはったりが俳句ですので、
天狗モードに切り替えて臨むのが良かろうと愚考します。

>紡ぎ織る言の葉きらり星の数
>あつめあわせて川となりけり

芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」の
下敷きが効いています。方丈記の無常観も踏まえ
大いなるコスモロジーの句歌です。
そういうつもりで作ったのではなくても、
矢子様の身体に流れている血がそうさせたのです。

毒林檎の矢子姫が毒林檎を食べたら
普通の人に戻るのではないですか。
やってみなければ分かりませんね。
王子様の出番がなくなりますが。

そうそう、実は彼岸花になったのですよね。
橋の袂で。そして少女に摘まれたのですね。
少女は天狗奴の化身かも知れないのですね。
好むとも好まざるとも、
彼岸花には元々毒があります。それは、
地中の亡霊共に対する備えでもあります。
矢子姫の花冠はその毒が貯蔵されている根と
分断されてしまいました。
亡霊共は地中から長い手を伸ばして、
矢子姫の見目麗しいお姿を追いかけ、絡みつき、
体液を吸って、とうとう枯らしてしまったのです。
でも、あの橋の袂に咲いていた彼岸花には、
蜻蛉のヤゴが這い上がって、孵化の時を
じっと待ってしがみついていたのでありました。
だから、その彼岸花が枯れ果てても、そこから、
赤蜻蛉となって矢子姫は復活したのです。

 ‖  短命の花の形見や赤蜻蛉  矢子
:━━
 ‖  身に覚えなきこと秋の茜かな  二健

    ★    *      ★*★
矢子様の↓天狗奴の↓二つ合わせて ∨ 花束ですwww

〜二健

2006年09月12日
09:41
yaco

二健様、おはようございます。

器月のなかで、戯れているうちに
熱帯夜が歌い、雷雨が叫び
すっかり、秋めいて参りました。

矢子の生んだ、初めての、短歌。
ぽつり、ぽつり。浮んだ、言葉たちを
パズルの破片のように、くる、くる。回しながら
ひとつ、ひとつ。並べてみました。
描きたい、心境にあわせて、短歌。
俳句、と、遣い分けられたら
と、感じております。

 ∴  ∴        
   ∴ ∴
    ∴

 身に覚えなきこと秋の茜かな  二健
 移り行く凡ては秋の荊棘のなか 矢子
   
         ∴
        ∴ ∴
         ∴  ∴ 
        
しとしと、降る雨。コスモスの
宇宙に、ぽつぽつ。鰯雲
ゆらゆら、泳いで。秋色の
冷ややか、そよそよ。風任せ。
  
矢子

2006年09月18日
07:04
Jiken

矢子様、おはようございます。
秋雨の日々です。

暫くあっちの星、こっちの星と飛び回っておりました。
やはり、ここは別天地。
世俗からは遠い遠い星のようです。
器月のお風呂もなかなか乙なものです。

俳句、短歌と形は違っても、詠む人に変りはございません。
服を着たり、靴を履いたりするようなものかと思います。

  移り行く凡ては秋の荊棘のなか  矢子
  つれづれに月の器を眺めおり  二健

習作として、矢子様作の器月を引き伸ばしてみました。
縮めたり、伸ばしたり、ひっくり返したり、
言葉の綾取りはおもしろいですね。

昨夜の雨は残暑の雨のように蒸し暑かったです。
でも、コスモスの葉は涼しそうです。
花も茎も、みんな涼しそうにそよいでいます。

〜二健


2006年09月20日
09:11
yaco

二健様、おはようございます。
 
     ∞

二健様の、お便りに映った、一輪のコスモスに、誘われて
色取り取りの、コスモスたちの揺れる
草原へ、やって参りました。
広く、広く地を這う、秋の野に
コスモスを、覆ってみますと、その花びらと、矢子は
ずるり、ぐにゃり。柔らかくなって
地中へと、昇っていきます。

             ∞
       
   ∞
     ∞

 つれづれに月の器を眺めおり  二健
 蓄音機ちちろ俯く月模様  矢子

             ∞ 
               ∞ 
                 
          ∞

地面の下。コスモスの、花びらに包まれて、矢子は
カオスの裂け目を、するり、しゅるり。突き進んでおりました。
そのとき。サンラの、影が踊り、矢子の、想像を掴んで
でろり、ぢゅるり。新奇の森へ、運んでいきました。そこは
調和のとれた、宇宙なのでした。
 
       ∞
矢子
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以上、mixiでのコメント応酬の過去ログでした。
ご精読ありがとうございました。
新天地を求めて2006.09.23、このシーサーブログに
引っ越して参りました。
感性豊かで多才な矢子姫の王子願望の侍従兼管理人として、
引き続き文芸等文化活動を行っていきたいと思います。
〜二健-2006.09.24
posted by 二健 at 13:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 交換日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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