2006年11月08日

花月相聞 '06冬

2006年09月25日付「花月相聞 '06秋」から、この記事へ引き続きます。
posted by 二健 at 02:54| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 交換日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二健様、おはようございます。

指先の、すこし。かじかむ、季節が
手袋のなかから、やって参りました。
フィリリリリリリ。フィリリリリリリ。
二健様の、お声が、何処からとも無く
聴こえて参ります。過ぎ去った、夏の
記憶が、舞い降りて。でも、お声だけ。
二健様のお姿は、お見受けできません。

      ☆
   ☆

  焚火から遠い貴方の首飾り  二健
  手袋や覗けば空の溝深し  矢子

        ☆ 
          ☆

冬支度。整いました、このお部屋から、矢子は
お外を、眺めております。お炬燵のなかで。

           ☆
     ☆ 
       ☆

幾日か前の、夜のことです。
猫様に誘われて、矢子は、お散歩へ出掛けました。
南風を紡いで、編んだ手袋を、指に通して。
それは、冷たい、夜でした。
寒い、のではありません。
冷たさが、凛とした、冷たさが、冴えた
冷たさが、研ぎ澄まされた、冷たさが
とても、心地よいのでした。

もわり。ぶわり。暖かいお部屋で
溶けかけておりました、矢子のからだと、こころが
かちり。きちり。かたちを、取り戻していくようです。

そんな、感覚に、戯れておりますと
何時の間にか、猫様は、お部屋の窓辺。
静座されて、おりました。

冷たさに、寒さが覆い被さって参りましたので
矢子も、お部屋を目指して、ゆるり。ゆらり。
歩き始めました。二健様の、夏の、お声を
聴きながら。

矢子
Posted by 矢子 at 2006年11月17日 10:07
矢子さま、おはようございます。

鵯の甲高い声むが鳴き交わしています。
自転車のハンドルを握る手に手袋が欲しい季節となりました。
私も、もっぱら手袋を愛用しています。
手が淋しいと、心も淋しいと思います。

  手袋や覗けば空の溝深し  矢子
  手袋の右や左のだんな様  二健

炬燵とは、遠い故郷、降る雪こんこん。
自分が二分された炬燵の思い出。
炬燵との決別が、故郷どっぷりの自分との決別でした。
故郷の冷たさは、巡り来る冬の冷たさでした。
東京に出てきて、その冷たさは回避できたのですが、
冬に限らない冷たさも実感し、自由奔放な温かさも、
その都市空間も、まんざらではないと思いました。
炬燵からストーブへ。局所から全体へ。
要は、温かさの実感。冬は試練。冬に試され、夏に試され、
私の身体と心の求める温かさとは、何であったのでしょう。
夏の涼しさも、冬の温もりも同じことと思い至りました。
心地よいこととは、極めて個人的な感覚でありましょうか。

猫様は心地よい所を探して没頭できる天才ですね。
つかの間の幸せの連続を体現している猫様です。

  夏から冬へ秋から春へ紅葉橋  二健  -494

二健
Posted by 二健 at 2006年11月23日 02:01
二健様、こんばんは。

おおきくみえる、暖炉の火。とおくの火は、おおきいです。
さかさまにみえる、暖炉の火。とおくもちかくも
ほんとうは、さかさまではありません。
ちいさくみえる、暖炉の火。ちかくの火は、ちいさいです。
さかさまにみえない、暖炉の火。とおくもちかくも
ほんとうは、さかさまなのです。

万華鏡のような、暖炉のなかです。

そんな、温い。そんな、浅い。
凸凹の空間で、暖まっております。
軈て、矢子のからだも、溶けて
消えて、了うことでしょう。

             ☆
            ☆ 
     ☆
  手袋の右や左のだんな様  二健
  とろり溶け赤くて青い冬籠り 矢子
      ☆
    ☆

風船のようになった、矢子は、暫し。
お屋根のうえで、お月様と、お話を致しました。

おおきくみえる、お星様。とおくのお星様は、おおきいです。
さかさまにみえる、お星様。とおくもちかくも
ほんとうは、さかさまではありません。
ちいさくみえる、お星様。ちかくのお星様は、ちいさいです。
さかさまにみえない、お星様。とおくもちかくも
ほんとうは、さかさまなのです。

万華鏡のような、夜空のしたです。

ふわり。天井から伺いますと、二健様と、猫様は
暖炉のお部屋で、お寛ぎ中。

ほんとうは、おおきいも、ちいさいも
さかさまも、同じことなのでしょう。

矢子
Posted by 矢子 at 2006年11月29日 20:21
矢子様おはようございます。

銀杏の落葉もさかさまです。
さかさまでない落ち葉もさかさまです。
落ち葉は、
逆さま同士で見事なさかさまをなしています。
皆お役目を終え、さかさまになって寛いでいます。
さかさまばかりになると、さかさまでない落ち葉は、
さかさまでないことに、居心地をわるくしているようです。
窓越しの暖炉の火が微笑んでいます。
傍らの矢子様は、まどろんでいます。

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  とろり溶け赤くて青い冬籠り  矢子
  まどろみて銀杏落葉の裏表  二健
             
 >∨<∨∧∨<∨>∧>∨∠>∨∨∧<∨

赤い風船、青い風船、
赤い小鳥、青い小鳥、
黄色い落葉、黄色い月、
遠くの黄色、近くの黄色、
赤青黄色、遠くも近くも、赤青黄色、
赤鬼、青鬼、黄色鬼、
そんな鬼の棲む星、
とても遠くて、とても近い、
ひっくり返っても星は星のまま、
星の鼓動は靜かです。

「ほんとうは同じことごっこ」に乾杯です。

二健
Posted by 二健 at 2006年12月12日 04:03
二健様、おはようございます。

きょうは、夜がいちばん、ながい日です。
いち日が、生まれたばかりなのに、矢子は
ひくく、垂れ下がった、白いお空に
ぶら下がり、いち日の、終わりを
限りなくちかく、感じております。

銀杏の木々は、お空に、突き刺さり
お空は、牛皮のように、柔らかく
お部屋に居ても、町を歩いてみても
矢子のからだは、すっぽり。膜のなか。
矢子のあたまは、あたたかい、牛乳の、膜のなか。

          ○
         ○ ○○  ○

 まどろみて銀杏落葉の裏表  二健
 淋しさや餅空つつく子猫の音  矢子

  ○  ○○ ○
   ○ 

静かな、お星様の鼓動が、とても、心地よく
柔らかな、二健様のお声が、とても、穏やかで
何時迄も。何時迄も。矢子は、お目目を閉じて。
居ることも、居ないことも、おなじことごっこ。
を、始めようとしております。

矢子は、お山となって、眠ります。
矢子は、蛇となって、眠ります。
まあるくなって、眠ります。

矢子
Posted by 矢子 at 2006年12月22日 10:50
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