2007年01月07日

月咲く夜

天窓のほうから、仄かに。
甘い馨が、聴こえて参りました。
誘われるように、お布団から、抜け出しますと
お月様が、咲いておりました。

おおきい、木耳のような、葡萄の葉っぱ。
濃紫色の、葉っぱの、だらり。
垂れ下がる、深林で、ゆるり。
矢子は、手を伸ばしました。

ばうんがるぼぁんぶぁん。ばうんがらぼぁんぶぁん。
そんな、手触りでした。

影が、跨ぐことの無い、蔓の、あらり。
歩いておりますと、ふらり。
落ちております、ぽつり。
矢子ママが、囁きました。

ばうんがるぼぁんぶぁん。ばうんがらぼぁんぶぁん。
そんな、耳触りでした。

そろり。お布団に、帰りましょう。でも
矢子の、お布団は、消えて了ったようです。
ふわり、また。夜が、舞降りて
お月様が、咲く迄。矢子は、此のまま。

ばうんがるぼぁんぶぁん。ばうんがらぼぁんぶぁん。
夢を、み続けよう、と、思いました。
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posted by 矢子 at 09:34| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 矢子日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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七草は七種、草の七福神みたいです。
「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ」
ひょろひょろした若い緑の草が寄り添っています。
茎も、葉っぱも、根っこも幼いです。
幼いながら実を付けていたり、大根の形していたり。
福の神様たちは、いっしょくたんになって睦んでいます。
「競り成すな故郷は子辺ら陰気の差す沙鈴城」
というお城が建ちました。

早速、夢見る矢子様をそっと起こして、お連れ致しましょう。
そしてお部屋の模様や調度品を見繕って頂きましょう。
お城の名前も縮めてもらいましょう。
お城は外から見たらお城ですが、中はまだがらんどうです。
お庭には、とりあえず七種を植えました。
Posted by 二健 at 2007年01月09日 04:30
二健様

まぁ☆ 愛らしい、七草の、緑たち。
緑色の、お向かいには、黄色い
日本水仙の、お花を、植えましょう。
御猪口のような、ちいさな、お花が、甘い
お酒の雫を、待って居ます。そんな
杯を満たすように、蝋梅のお花を、植えましょう。
甘い香が、ぽつり、ぽつり。と、滴り
水仙の、お花を、満たします。
矢子は、うっとり。二健様の、ご案内下さる
お庭を、浮遊致します。

お城のお名前。お足の、多いこと!
百足のようで、ございます。

ちいさく、沙鈴城。如何でしょう。

お城のなかは、がらんどう。
蝉の抜け殻。林檎。
波のみえる貝殻。雀の足跡。泪の瓶詰。
子羊の毛。霧のカーテン。四葉のクローバー。海亀の鼾。
浜辺の風。子猫の影。紅色のリボン。駱駝の瘤。
意味のミキサー。「ん?」の声。茸の椅子。
          「の」の字。さかさま遊び。
墨色の空。砂時計。茄子色の水筒。
鈴の音。随分ながい夢。縞馬模様の浴衣。蝋燭の灯。
矢子の、ちいさな鞄から、取りだしました、品々です。
二健様も、法螺貝を、お吹きになって
お呼び寄せ下さい。素敵な、お城に致しましょう。

矢子
Posted by 矢子 at 2007年01月14日 08:10
矢子様

七種の日を契機に、一夜にして建立された不確かな城へ
よくぞいらっしゃってくれました。
水仙の彩りが添えられ、七草たちも喜んでおります。

おかげさまで城の名前も定まりました。
蜘蛛巣城はありますが、百足城は謎ですね。
「沙鈴城」。字面もいいですね。
漢字と漢字が溶け合って妙趣の至りです。
何と読みましょうか。
スナスズシロ、サレイジョウ、シャレイジョウ…。
茶の湯の茶礼に通じるサレイジョウがいいでしょうか。

この形だけのお城に矢子姫を迎えてから、
殺風景ながらんどうが、
サイケで楽しいお部屋の数々に生まれ変わりました。
外見はお城ですが、中は不思議の国の地下室と屋根裏部屋みたいです。
あちこちにある時計の針が、皆違う数字を指しています。
ボンボン時計も、鳩時計も、デジタル時計も、砂時計も、
てんでんばらばらに時を打ってます。
調度品も、装飾品も、食品も、
それらしい本領を発揮せず、その垣根が見えません。
生きているのか、死んでいるのかも分かりません。
只そこに何かものごとの形跡か痕跡があるのは確かなようです。
出来たてのお城ながら、
もうそこには何百年も前からあったように感じます。

私身分を隠して矢子姫を迎え、民と共に安住の地固めを試みたのですが、
なにやら別世界に踏み込んでしまったようです。
とりあえず、法螺貝を吹いてみます。

二健
Posted by 二健 at 2007年01月18日 22:58
二健様

沙鈴城。
お城のお名前。サレイジョウに致しましょう。

あるようで、ないもの。
砂、鎖、紗。裟、小、然。
ないようで、あるもの。

法螺貝のなかから、二健様の、お呼びになった
品々が、ぼわり、ぼわり。漂って参りました。
お城のなかは、ぽわり、ぽわり。居心地の好い
気配や、馨りに満ち、矢子は、何時迄も、何処迄も。
夢と、現の交差する、お遊びに興じることでしょう。

きのうのような、あしたのこと。
麗、零、霊。櫺、龕、隷。
あしたのような、きのうのこと。

きょうのこと。
瞬時的で、永続的なもの。
隠処。此処は
二健様と、矢子の
安住の、お城でございます。

矢子
Posted by 矢子 at 2007年01月24日 08:46
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